ごん(@career_gon)です。
転職後、今回の転職が失敗だったと感じた時の対処法を以前の記事で紹介しました。
転職を失敗したと感じた時の対処法!再転職か?このまま留まるべきか?
かくいう私も、転職後たったの3ヵ月でせっかく入社した企業を辞めて、再転職した経験があります。当時は転職から1ヵ月で転職活動を再開しました。実際に経験したからこそ分かりますが、再転職は最終手段です。一時的な感情だけで安易に決めてしまわないようにしなければなりません。
今回の記事は、一歩間違うと、今後の人生を台無しにしてしまいかねない再転職の攻略法をお伝えします。
目次
転職の失敗を自覚した原因を突き止める
転職直後、数ヵ月や1年以内など、ごく短期間で次の転職を考える場合、転職の失敗に至った原因究明から行います。
どうして転職を失敗したのか?
その原因について徹底的に考えてください。初めにその原因を突き止めておかないと、次のステップへ進めません。
何故ならば、失敗した原因もよく分からないまま、再転職しても、うまくいくはずもありません。むしろ、それどころかまた同じ事で躓く可能性だってあります。
また、転職面接では間違いなく「転職理由」を聞かれます。再転職になると、ただ聞かれるだけで無く、掘り下げて、掘り下げて確認されます。だから、嘘で塗り固め、ごまかそうと思っていてもごまかしきれません。
短い期間で再転職するということは、よっぽどの事情があったと考えるのが自然なはずです。
面接官も採否を決めるよりも前に、そのことを知りたいし、理解したいと考えています。それをしなければ「また入社後に辞めるのでは?」と怖くて採用なんて出来ないでしょう。
よくある再転職に至る転職失敗の原因3つ
再転職に至る転職失敗の原因は次の3つに分類できると考えます。
それは「仕事内容」、「労働環境」、「人間関係」です。
Case1:仕事内容が原因となる場合
仕事内容が原因となる場合、それは次の2つの可能性が考えられます。
仕事への理解やリサーチが不足していた
転職前に仕事内容への理解やリサーチが不足していたということです。
「思っていた仕事と違う!」、「こんな仕事だと聞いてなかった!」と期待を裏切られるパターンと、「あれ?実はこの仕事に自分は向いていないのかも?」と見当違いだったパターンの2通りが考えられるでしょう。
だから、次の転職先を選ぶ時は、もっともっと慎重に仕事を選ばないと、また同じことを繰り返してしまうリスクがあります。そもそも自分の希望と100%合致する理想の仕事や職場はありません。必ずどこかで妥協や我慢をしなければ、転職は成功しません。
結局、転職前に知ることができる情報には限りがあるので、実際に働いてみて分かることばかりです。ただし、合わないと感じた/感じているのは転職直後だからであって、まだその仕事の面白さや職場の良さに自分が気付いていないだけということもあります。
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配属先が想定外だった
配属先は内定を受けてから入社するまでの期間に決定します。
通常の場合、転職は職種別採用のため、募集時点で配属先が決まっています。しかし、企業が置かれている状況というのも求人を出した数ヵ月前から変化しており、実際の配属先が変更になったという可能性もあり得るでしょう。その他にも、面接などの選考の過程で適性を見られ、配属先が変わったなんてこともあります。
このように配属先だけの問題だけであれば、社内の異動などで何とかなるかもしれません。しかし、それでも再転職するならば、何故転職を選ぶのか?と合理的な説明が求められます。
転職のため、入社直後に異動は難しいかも知れません。しかし、年単位で考えれば、別の部署へ異動はあり得る話です。
再転職では完全に希望に合致する仕事と出会える保証はありません。それどころか、応募できる求人も限られています。配属先だけの問題であれば、我慢して留まるという選択も賢明だと思います。
Case2:労働環境が原因の場合
労働環境で考えられるのは、待遇面と労働時間の長さ(残業の多さ)です。
待遇面が悪かった
そもそも初年度(転職した年)の年収は下がることがほとんどです。
その理由は、入社前に提示される年収はあくまでも想定年収です。例えば、ボーナスは査定期間における在籍有無、要するにその期間に入社していなければ支給無しで当然です。想定年収は、このボーナスも満額貰えることが前提となって計算されていることが多いです。
転職後の年収の上がり方は企業によって異なるので、早いところだと翌年度から想定年収になりますが、遅いところでは2~3年かかることもあります。
転職後のボーナスはどうなる?ボーナスを満額受け取れるようになるには
転職直後は経済的に苦しいかもしれません。しかし、こればかりは少しの間の辛抱だと思って耐えるしかありません。何故ならば、再転職すると状況はもっと悪くなるかもしれません。
残業の多さが想定外だった
働き方改革の影響で、時間外労働への規制は年々厳しくなっています。
それでも社員に長時間の残業をさせている企業も現実にはあります。残業時間の多さは、企業というよりも配属先の部署によるところが大きいです。繁忙期や閑散期があるところも多いです。
入社前、残業の多さなどネガティブな情報を聞くこと聞き出すことは転職活動のタブーとされているのでなかなか核心に迫ることが難しいのが現実です。企業が求人票などで公表している残業の多さはあくまでも「平均」や「感覚的なもの」です。それを鵜呑みにするのも危険でしょう。
残業が多いと感じる判断軸や価値観は人によって様々なので、一概に基準を設けることは難しいのですが、鬱病とかさすがに健康問題になるようでしたら早期の離職も検討すべきです。正当化できる可能性があります。
Case3:人間関係が原因の場合
実は、この人間関係が原因となる場合が最も厄介です。
自分でコントロールできない
人間関係というのは他と異なり、自分でコントロールできません。
転職前の時点で周りの社員とうまくやっていけるかどうかなんて判断しようがありません。それどころか、その企業にはどのような人たちが働いていて、また配属先にはどのような人たちがいるのかは調べられるはずもなく、入社してみないことには分かりません。
一から人間関係を構築する必要がある
同僚になる人たちは自分では選ぶことができません。やはり、自分と馬が合わない人や苦手なタイプの人がいると思うべきです。
人間関係や、他にも企業風土や雰囲気には、自分自身が周りに合わせていくのが大原則です。だから、転職ではどのような組織であっても自らが適応する能力が求めらます。郷に入れば郷えということです。
そのため、そもそも人間関係を転職失敗の原因とすることは非常に危険です。次の転職先でも同じことが起こっても全く不思議ではないからです。
人間関係以外は特に気にならないのであれば、転職直後で周りにまだ馴染めていないだけかもしれません。または、入社したばかりで周りとの信頼関係が得られていないだけという可能性もあります。
職場に慣れるにも最低でも3ヵ月くらいはかかると思います。慣れてくると、周りに溶け込み、自分の発言力も段々と高まっていくものです。その頃になると、今悩んでいるようなことが嘘のように働きやすく感じるかもしれません。
それでも再転職するならば早めの決断を
これまで転職失敗に至った理由について具体例な事例に分けて解説してきました。
それでもまだ再転職しようと思うならば、きっと本気ですから、早めに行動することをおすすめします。
可能であれば、今の職場の試用期間の間に再転職を決めてしまうことが理想です。実際には試用期間でなければ辞められないという訳ではなく、過ぎてからでも辞めることはできますが、どうせ辞めるのであれば早めに動くべきということです。
そのように考える理由は2つあります。
早いほうが再転職しやすい
1つ目は早いほうが再転職もしやすいからです。
転職しようか、どうしようかと悩み続け、中途半端に1年経ってから「やっぱり転職だ!」と辞めるくらいならば「転職に失敗した!」と潔く認めて、早期に再転職するほうが建設的だと思います。
まだ、企業側の納得も得られやすいかもしれません。
企業のためでもある
2つ目は企業のためです。
もしも、まだ転職したばかりなのに急に退職となれば、企業側も次の人を慌てて探さなければなりません。この退職は予測できるはずがありません。
企業は、即戦力で採用した人にも教育を行います。いくら業務経験があっても、新しい職場での仕事に慣れるまではパフォーマンスが下がることも知っています。だから、早く仕事に慣れ、業績へ貢献して欲しいからこそ、教育のためにリソースを当て、その分、教育コストを支払います。
せっかく教育コストをかけて、育てた社員が退職するならば、早いほうがいいですよね。企業からしたらそれまで教育のために払ったコストが全て無駄だったということになります。
どうせ無駄になるのであればその期間(=損をする期間)は短いほうが良いはずです。
最後に
いかがでしたか。
転職失敗からの再転職は一時的な問題に思えます。
今回の記事では紹介しきれなかったですが、再転職についてはいくつかデメリットもあります。
デメリット | 詳細 |
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転職癖がつきやすくなる | 短期間での転職をすることで転職に対する自分自身のハードルを下げてしまうので転職癖がつきやすくなります。 |
経歴に傷がつく | たった数ヶ月の在籍期間でも職歴になります。それは消すことはできません。将来、もう一度転職する時が来れば、転職回数が増えてしまう分、評価を下げてしまうことがあります。 |
再転職後も同じことで悩んでしまう | 再転職と言っても、なかなか希望する企業に出会えません。自分が企業の採用担当者だとして、在籍期間が数カ月の人を採用したいと思うか?と考えてみた時に、「またすぐに辞めてしまうかもしれない」と思うはずです。特に、人間関係を理由にされたら、その心配は高くまる一方で、怖くて採用できないと思います。 |
他にもデメリットはあります。
留まるよりも再転職が楽!と思えているかもしれませんが、それにも相当な「覚悟」が必要だということです。