転職を検討する際、「今よりも優れた企業」、「より高度な能力が求められる職種やポジション」へのキャリアチェンジを希望する人も多くいます。
このようなチャンスを最大限に活かす方法の一つが、この記事で紹介する「オープンポジション」を狙った転職活動の進め方です。
転職活動を始める時、多くの人が「自分の市場価値」を正確に評価するのは難しいと感じ、どの求人に応募すべきかについて不安を抱えることがあります。オープンポジションは、自己評価に自信のない人にも適した転職活動のアプローチ方法です。
この記事では、オープンポジションの基本的な概念や通常の求人との違い、私がオープンポジションをおすすめする理由、そしてそのデメリットについて詳しく説明します。
目次
オープンポジションとは
通常の求人との違い
オープンポジションと通常の求人の違いを理解しましょう。
通常の求人は、転職希望者が特定の企業や職種の求人を選んで応募するプロセスです。
対照的に、オープンポジションとは、応募時点では応募者が配属される部署や職種が確定していないタイプの求人です。
オープンポジションでは、企業は応募者の経験やスキル、キャリアに基づいて、適切な職種やポジションを企業側から提案します。この違いは、応募方法においてのみ存在し、待遇などは通常の求人と同じですので、安心してください。
オープンポジションには別の表現方法として「ポジションサーチ」や「キャリアマッチング」といった用語も使われることがありますが、これらの意味はほぼ同じです。
選考が保証されない
オープンポジションへの応募が受理されたとしても、必ずしも選考が進行するわけではありません。
企業から何の連絡もないまま、応募が受け入れられたままの状態が続くこともあります。
つまり、オープンポジションは企業が誰にでも選考の機会を提供するわけではなく、企業が求める人物像に合致する場合にのみに選考の機会することを理解しておくべきです。
中にはキープとして結論を先送りにされていることもありますが、何も求人が提案されない場合は、早めに諦め、他の選択肢を検討することも必要かもしれません。
オープンポジションをおすすめする理由
私自身も、現在の職場への転職を考える際、オープンポジションに応募しました。
私は勝手に自分のキャリアでは転職が難しいのではないかと感じていましたが、オープンポジションに応募してみたところ、求人案内が届き、結果として内定を勝ち取ることができました。
以下に、オープンポジションをおすすめする理由を3つ紹介します。
1. 応募にチャレンジしやすくなる
オープンポジションに応募する際は、通常の求人とは違い、明確な応募要件が知らされません。スカウトを受けるみたいな感覚で、応募できます。
そのため、応募時のハードルが低く、通常なら応募を躊躇うようなケースでも、オープンポジションであればチャレンジしやすいです。
企業自身も初めから特定の応募条件を設定せず、幅広い経験を持つ候補者を募集することで、多様性を尊重し、新たなアイデアやスキルを求めていることがあります。
「へえ、こんな経験を持っているのか」と興味を持つこともあるでしょう。
2. 相手に迎合しなくてよい
通常の求人では、希望する職種、ポジションが明確になっており、業務内容も事前に把握できます。また、応募にあたって必要な条件・要件も具体的に列挙されています。
このような情報が提示されると、転職希望者は、自己アピールを高めようと無意識に努力することが一般的です。
例えば、求人情報を元にして、自身の職務経歴書に記載すべき事柄を考えたり、面接でアピールするポイントを絞り込んだりすることがあります。このような行動は、無意識のうちに企業の期待に合わせようとする傾向があることを示しています。
しかし、オープンポジションでは事情が異なります。応募者は求人票に自分から無理に合わせる必要はありません。その結果、自分自身の経験やスキルを率直に表現でき、本来の姿でアピールすることができます。
3. 予期しないオファーを受ける可能性がある
転職において、応募者は書類選考で自分のキャリアをすべて示さないことがあります。しかし、オープンポジションでは、企業に対して「私に適した職種は何か?」と問いかけることができます。
たとえば、AとBの経験を持っていた場合、通常はAの経験に関連する求人に応募する場合、Bに関する経験は言及しないことが一般的です。
しかし、オープンポジションでは、両方の経験を率直に示すことができます。その結果、Aに加えてBに関連する求人のオファーを受ける可能性が高まるのです。
このようにオープンポジションに応募すると、自分自身が予想しなかった職種やポジションへのオファーを受ける可能性があります。自分の経験やスキルに合致する職種だけでなく、一見関連性は無いように思える職種についても企業側から提案されることがあります。
この結果、思いもよらない新しいキャリアチャンスが広がることがあります。
オープンポジションにデメリットは無いか
オープンポジションにもデメリットが存在します。以下にその一部を挙げてみましょう。
1. 職種に対する希望条件が明確でない場合
オープンポジションは、求人情報に詳細な職種やポジションが示されていないため、自身の希望条件やキャリア目標が明確な場合、希望する求人を紹介されないリスクがあります。
希望する条件が明確で、かつ具体的になっている場合は、通常の求人への応募の方が適しているかもしれません。
2. 即座に転職が必要な場合
オープンポジションは、応募した後に企業側で職種やポジションの検討が入るため、選考が通常の求人よりも遅れることがあります。
急いで転職を必要とする場合、オープンポジションに応募するのは適切でないかもしれません。通常の求人への応募が適していると思います。
オープンポジションへの応募方法
オープンポジションに応募するには、転職サイトや転職エージェントに登録し、オープンポジションの求人を探すのが確実です。特に、type転職という転職サイトはオープンポジションの求人に力を入れており、おすすめです。
企業からの提案を受けたら、適切な対応をすることが大切です。提案されたポジションに関する情報を注意深く確認し、必要なら質問をすることで、自分の適性と企業の期待に合致するかを判断できます。通常の求人と違って、情報が少ない分、面接の前までにある程度疑問を解決して面接に臨むことで企業に真剣さをアピールすることができます。
また、大手企業では企業独自にオープンポジションに類似した選考を行っているケースもありますし、転職サイトや転職エージェントにも類似したスカウト制度があります。
スカウト制度を利用する場合、プロフィールを充実させることが重要です。自分のスキル、経験、キャリア目標を詳細に記入し、履歴書や職務経歴書をアップロードすることで、企業やヘッドハンターが適切なポジションを提案しやすくなります。
最後に
いかがでしたか。
オープンポジションは、自己評価に自信のない人にも適したアプローチです。
転職のプロセスは、求人票を見て応募するだけでなく、企業との接点や選考プロセスの出発点には色々なアプローチ方法があります。
転職を考えているのであれば、とにかく行動あるのみです!チャンスは様々なところに転がっていると思います。