ごんです。
「面接が終わった・・・」
面接後は、誰しもが結果を気にして、一喜一憂してしまいます。
心の中で手応えがあっても、なくても、結果が出るまでは不安になりますし、待っている時間は辛いでしょう。この記事では、面接後の結果を待っている間にすべきことを、実体験をもとに解説していきます。
結果を待っている間にすべきこと、それは「御礼状」を書くことです。
「え?そんなの意味ないに決まっている!」
そう思わず、最後まで読んでください。読み終わる頃には、御礼状の効果を信じてみたくなるかもしれません。
目次
面接後にできること
面接後、その面接を振り返ることは出来ますが、面接官の印象を変えることはできません。
面接という試験は、応募先の企業が求める人物像に対して、自分が近いこと、期待に応えられることを根拠(経験やスキルなど)をもってアピールすることで、決められた時間内に結果を残せるかどうかで決まります。
他の応募者も同じ条件で行われるので、比較も可能です。
通常、結果を待っている間は、神様にお祈りするくらいしかできず、ただ時間だけが過ぎていきます。
面接後に印象を変える方法
その状況を変える方法があります。
それが面接後に「面接の御礼状」を書いて、それを提出することです。
これにより面接官の印象が良くなり、実際、面接結果にプラスの影響を与える可能性があります。
御礼状の効果について考えます。
面接の御礼状の効果
御礼状とは何か
そもそも御礼状とは何でしょうか?
本来は、面接後に面接官に対して感謝の気持ちを伝えるものです。
しかし、ただ感謝を伝えるためであれば、面接後に部屋から退室するタイミングで、面と向かって直接言えばいいはずです。
御礼状とは、面接官への御礼を建前とし、面接で得た気づきや思いを添えて、その熱意や志望度の高さを自分の言葉で伝えるものです。
何もせず結果を待つのではなく、もしかしたら1ミリくらいは結果に影響を与えるかもしれないと期待して書くものです。
御礼状を送ること
私はこれまで4回の転職を経験しました。
その経験のなかで、御礼状を送ったところは今の会社の一度だけです。
実際に御礼状だけで選考に合格したとは思いませんが、私の場合は少なくとも結果に影響を与えたと考えています。
だからこそ、私は御礼状の効果を信じているのです。
また、御礼状は送ることは一般的ではありません。それだから希望も持てるのです。
他の候補者もするのであれば、効果も薄れると思いますが、他の誰もしていないからこそ印象に強く残ります。
感謝の気持ちに嫌な思いはしない
御礼状を送ることで、かえって迷惑ではないか?と考えるかもしれません。
しかし、面接後に感謝の気持ちを伝えられることを嫌がる人は少ないと思います。
相手のために時間をかけてしたためた御礼状であれば、喜ばれるものです。
企業の本音というのは、私たち応募者は知ることができませんが、一旦、結果のことは忘れ、御礼状を書くことに集中し、感謝を伝えるのだと考えましょう。
後悔しないために
面接の結果は一度判明してしまうと、後から変えることはできません。これは絶対です。
補欠合格というケースが稀にありますが、それは自分の実力というよりかは、別の候補者が内定を辞退したために繰り上げ当選したようなものです。
だから、結果が出てしまったら、御礼状の真の効果に効き目がなくなります。
結論は一つです。試せる時に試してみましょう。
宝くじも、買わなければ当たることはありません。御礼状も同じで、提出しなければ何も変わりません。提出することのリスクも小さく、失うものは何もなければ御礼状を書いてみることをおすすめします。
御礼状を書く際の5つのルール
御礼状を書く際には、以下の5つのルールを守ることが大切です。
① 過度な期待は禁物
御礼状の効果について過度な期待を持つことは避けるべきです。
面接の評価は面接の時間内で行われ、御礼状はあくまで面接官に感謝の気持ちを伝える手段と捉えます。
②面接後すぐに作成する
面接結果は早い場合、当日中にも判明することがあります。ただし、当日の場合は合格である事が多いです。通常は2〜3営業日以内、遅くとも1週間以内には判明します。
御礼状は面接結果が出る前に提出する必要があります。
面接官の印象が鮮明なうちに感謝の気持ちを伝えることで、より効果が高まります。
メールでも構いませんが、ビジネス文書としてWordで作成し、電子メールで送信するのがよいと思います。転職エージェントを利用している場合は担当のコンサルタントに相談しましよう。
③自分の言葉を使う
御礼状は自分の言葉で率直に感謝の気持ちを伝えることが重要です。
今なら生成AIに作成を依頼したくなりますが、整いすぎた形式的な文章ではなく自分の言葉で自分の気持ちを素直に表現するから、面接官の心にも響きます。
感謝の気持ちはもちろん、入社意欲が高いと受け取られるでしょう。具体的な面接での体験や感じたことを挙げながら、自分の言葉を使って御礼状を作成しましょう。
④簡潔さを意識する
御礼状は、簡潔で明瞭な表現が求められます。
過剰な感情表現や冗長な文章は避け、要点を的確に伝えましょう。
いくら喜ばれるとは言え、読み手が重たいと感じるような内容は敬遠されます。相手の時間を考慮し、読みやすい内容にまとめることが大切です。
⑤自己PRはさりげなく
御礼状では、過度な自己PRは避けるべきです。
感謝の気持ちを伝えつつ、さりげなく自己PRを盛り込むことで、面接官に対して好印象を与えることができます。
相手に対する感謝の気持ちを伝え、仕事への熱意などを伝えるようにしましょう。
御礼状が効果を発揮する条件
御礼状が効果を発揮するためには、以下の条件が重要です。
条件1:面接結果が判明する前に提出
繰り返しになりますが、御礼状は面接結果が出る前に提出します。翌営業日までに提出するようにしましょう。
条件2:他の候補者との比較検討中
御礼状の効果が発揮するのは、「他の候補者との比較」がある時です。
通常、求人には複数の応募があるもので、自分以外にも他に候補者がいると考えます。企業は複数の候補者を比較検討しながら選考を行います。
御礼状を送ることで、入社意欲の高さをアピールし、他の候補者との差別化を図ることができます。そして、他の候補者と並んで、優劣がつけられない時など、合否のボーダーラインにいる時に御礼状が効果を発揮するのです。
私の場合がそうでした。入社後に面接官で座っていた上司にはっきりと言われたので、御礼状を提出して良かったと心から思いました。
御礼状の参考例
御礼状の書き方の例を記載します。参考にしてください。
私が過去に提出した御礼状より
(日付)
〇〇〇株式会社
人事部 〇〇様(面接官のお名前でも可)
(自分の住所と名前)
面接の御礼
拝啓 貴社ますますのご発展のこととお慶び申し上げます。
先日はお忙しいところ、面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。面接でのやり取りを通じて貴社が現在取り組まれていることへのお考えを知ることができ、貴社への関心が強くなっただけでなく、面接をして頂いた上司の皆様のお人柄や雰囲気も知ることもでき、貴社に入社して微力ながらも貴社の発展に貢献したいという気持ちが固まりました。
現在、取り組まれている(志望企業の事業内容など)で貴社が掲げている会社目標の達成のためには大変な面や困難なこともあるかと存じますが、その分、やりがいを持って取り組めるのではないかと考えております。
貴社の〇〇部門は特長として、〇〇であることを面接で伺うことができ、会社目標へ向かって社員が一丸となって取り組まれている貴社の力強い社風を感じました。その社風のなかでこれまで私が培ってきた〇〇に関する経験や技術的な課題をチームで解決してきた経験を活かしてまいります。貴社の発展 の一翼を担えるように、ひいては〇〇で困っている人やその家族の為に〇〇となれるように鋭意努力してまいります。
また、面接では緊張のあまり私自身の思いや考えをうまく伝えられなかった部分もあり、お聞き苦しい点がありましたことをお詫び申し上げます。
末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
敬具
まとめ
- 御礼状は面接後に面接官の印象を変えることができる手段であり、好印象を与え、結果に影響を与える可能性がある。
- 御礼状は面接結果が出る前に送付するべきで、簡潔かつ明瞭な表現でビジネス文書として作成する。
- 書き方のルールでは、過度な期待を避け、自己PRを控えめにし、感謝の気持ちを率直に伝えることが重要である。
- 効果を発揮する状況は、他の候補者との比較検討中であり、提出しなければ効果は得られない。
- やらないで後悔するくらいなら、行動に移して後悔しましょう。