私はこれまでに4回の転職経験があり、キャリアアップを重ねた結果として、年収が900万円に達しました。
最初に入社した会社の平均年収が600万円くらいなので、転職で300万円くらいの年収アップに成功しています。
私がこの記事を通じて伝えたいことは、「もし新卒で入社した会社にずっと勤務し続けていたら、年収が900万円を超えることは難しかった」という事実です。
年収を上げる方法というのは、例えば副業をするとか、ほかにも株やFXに投資するとか、方法論は色々と存在しますが、年収を手っ取り早く、しかも確実に上げる効果的な方法は転職をすることだと思います。
注意点として、転職をした全員が年収アップに成功しているワケではありません。年収をアップさせたいのであれば、適切な転職先を選ぶことが必要です。
この記事が、皆様のキャリア選択の際に少しでも参考になれば幸いです!
目次
給与水準は同じではない
業界・業種・企業ごとに給与水準は異なる
当たり前のことかもしれませんが、業界・業種ごとに給与水準は違います。また、同じ業界・業種でも企業によっても給与には差があります。
これが転職によって年収アップを実現できる本質的な理由です。
冒頭で話したように私が転職で年収アップを実現できた最もシンプルな理由は、前職よりも年収が高い企業に転職したからとなります。
ただ、転職した直後から900万円の年収に達したわけではありません。実際のところ、入社から3年程度かかりましたが、年収は着実に上がっていきました。
最初はボーナスが満額もらえなかったり、昇進もしていませんでした。転職後3年間、苦労することもありましたが、新しい職場で成長し、昇進も受けて、年収アップにつながりました。
もし転職していなければ・・・
もし、転職しなかった場合を考えてみましょう。
いくら自分自身に自信があり、同僚や上司にも評価されて、どれだけ優秀であっても、周りと比べて高い業績を収めていたとしても、年収の大幅な向上は難しいかもしれません。
なぜなら、企業ごとに給与水準や給与テーブルが存在していて、それを飛び越えての年収アップが難しいシステムがあります。
つまり、年収には上限があるということを示唆しています。そのため、特別な規則・制度、ルールやシステムがない限り、大幅な年収アップは期待できません。
年収を上げたいのに、また成果も上げているのに年収が希望通りにならない場合、現職に留まり続けるよりも給与水準の高い企業に転職することが、比較的確実かつ迅速な方法といえます。
転職で年収をアップさせるには
儲かる業界・業種・企業を探す
年収アップさせる手段は、とにかく儲かる業界・業種・企業を探して、そこに転職することだと思います。
目標とする企業があれば、利益構造を見て、高収益であるかどうか判断します。自分では判断が難しい場合は、転職クチコミサイトを利用するのも手です。
企業も営利目的の組織ですから、利益が上がらない限りは従業員の給料に反映も難しいでしょう。
平均年収から考える
上場企業であれば、平均年収が有価証券報告書に掲載されています。
例として、ある企業のデータを元に30代半ばの年収を感覚的に予想します。
- 平均年収:600万円
- 平均年齢:42歳
結論から言えば、年齢が30代半ばであれば、統計的に考えれば年収は600万未満であることは想像できます。
ただし、平均年収というのは目安に過ぎません。平均を算出する場合、年収がずば抜けて高い社員がいた場合、その人の年収(数値)に引っ張られて、見かけ上は高く算出されてしまいます。
実際、非管理職であれば、残業に関する時間外手当や住居に関する手当など、また役職の有無も年収に影響を与えます。
年収アップを実現させたい人が取るべき戦略
転職で手っ取り早く年収アップを実現させたい人が取るべき転職活動の戦略を紹介します。
ずばり給与水準の高い企業へ転職する
もし、「年収を上げたい」と考えているのであれば、今の会社に留まり、年収が上がるのを待つのではなく、転職を検討してみてください。
一般に昇進して職位や責任が上がれば、それにつられて年収も上がることが期待されますが、そのタイミングは自分でコントロールすることが難しいです。また、他人(上司)が評価すること、他の同僚の影響を受けることもあります。
もし、自分自身の実力で昇進できる可能性が高い場合でも、その実績を持って転職し、給与水準の高い会社に移ることが年収アップという点では最も迅速で、かつ安全な方法だと思います。
給与水準は求人広告に掲載されている想定年収や、上場企業であれば平均年収が有価証券報告書、転職クチコミサイトなどに情報があります。これらのデータを参考にして、自分の目標に合った給与水準の高い会社を選ぶことが大切です。
業界を変えてベース年収を引き上げる
私は最初、ドラッグストアで売られている一般消費財の業界にいました。今は転職して、製薬業界にいます。
一般消費財と製薬では、同じメーカーでもベース年収が異なります。
それは業界ごとにビジネスモデルや収益構造が異なるためで、薄利多売な一般消費財から高付加価値の薬を扱う製薬業界に転身することで、ベース年収が大幅に向上しました。
これだけ変化の激しい時代です。今はまだ良くても将来落ち込んでいくことが予想される斜陽業界にいる場合は儲かる業界に転職するだけでも年収アップできると思います。
年収アップ思考の落とし穴
これまで転職が年収アップの手っ取り早い方法だ、という主張について説明しました。
ただ、ここで一つ重要な視点があります。それは「生涯年収」という考え方です。
年収アップを考える際は、時間という尺度も考慮すべきです。短期的に見れば転職で年収アップしたとしても、その年収が生涯にわたって維持できるかどうかも分かりません。長期的には年収ダウンにつながるリスクがどれくらいあるかも考えます。
また、ほとんどの企業では退職金制度が整っていると思いますが、やはり大手企業や上場企業では退職金が勤続年数に応じて増えることが一般的です。
結局、目先の年収が低くても在籍期間が長ければ長いほど退職金の増額が見込め、生涯年収ということでは逆転してしまう現象もあり得ます。
ただし、これは現在の退職金制度が将来も変わらないこと、仕事を続けられることが前提になっています。
年収を評価する際には、直近の年収だけでなく、キャリア全体を通じて総合的に考えてみることも大切だと思います。
最後に
いかがでしたか。
この記事で紹介した通り、転職は年収アップを手っ取り早く実現する方法の一つです。
会社や業界による年収の差異が大きいため、給与水準の高い企業への転職が確実性を高めます。また、業界を変えることでベース年収を大幅に向上させるチャンスも広がります。ただし、生涯年収を考慮し、退職金制度なども検討しながら転職を検討することが重要です。
年収アップを目指す方にとって、転職は有効な手段であることを覚えておきましょう!