転職活動のステップを進める際、気になるのは周囲に気付かれることです。
転職活動では、現在の会社の同僚や上司に気づかれずに進めることが重要です。
考え方を逆にしてみると、もし同僚が転職活動をしていることに気づいたら、どう感じるでしょうか？「あいつ、転職するつもりなんだろうか？」や「何か不満があるのかな？」と考えるかもしれません。
今の会社での立場や関係性を保ちつつ、転職の準備を進める方法について考えてみたいと思います。
この記事では、周りに気付かれずに転職活動を成功させるための5つのポイントをご紹介します。
目次
気付かれてはいけない理由
そもそも、何故気付かれてはいけないのか？ということです。
実際の転職活動中というのは、まだ自分自身が転職するかどうかを決めていない段階となります。
強い意志を持って「今の会社を辞めてやる！」と思っていても、希望に合った求人が見つからなければ転職せずに現職にとどまる可能性があることを覚えておくべきです。
転職活動が周囲に気付かれると、その前後で関係に変化が生じることは避けられません。同僚や上司が「転職するつもりなのか？」や「何か不満があるのか？」と考える可能性もあります。
そのため、転職活動のことを隠し、職場の関係に影響を与えないようにすることが重要です。
周りに気付かれてしまう原因
周囲に転職活動がバレてしまう原因を以下に挙げます。
原因①：つい口を滑らせてしまった
まず、これは一発でアウトです。
転職活動を進めている際に、意図せず口を滑らせてしまうことがあります。
たとえそれが仲の良い同僚でも、転職活動の事実や退職の意思があることを知られると、すぐさま社内に情報や噂が広まる可能性があります。
他人の秘密や噂話はつい他の人に話してしまうことがあります。自分がそうしたことをしないと思っていても、社内にはそうした行動が好きな人が多いことを頭に入れておくべきだと思います。
信頼していた同僚であっても、その情報が広がってしまうリスクがあるため、転職活動中は慎重に秘密にしておくべきです。
原因②：有給休暇の取得回数が急に増えた
転職活動中は、現職の仕事を続けながら面接を受ける必要があります。
そのため、面接は通常平日に行われることが多いです。この際、面接日には有給休暇を利用すると思います。
転職活動では通常、複数の会社の選考を同時に進めることが一般的なため、そのためには短期間での有給休暇の取得回数をうまく調整する必要があります。私は特に有給休暇のやりくりに苦労しました。
特に、これまで有給休暇をあまり取得してこなかった人が急に有給休暇を取得する回数が増えると、周囲から疑われる可能性があります。
例えば、同日に複数の面接を受けるなどの方法で、有給休暇の取得回数を減らす努力はすべきかと思います。
有給が取りづらい？
有給休暇を取得する際には、特に理由を伝える必要はありません。労働者の権利として有給休暇を利用することはできますし、その際に理由を説明する必要はありません。
ただし、一部の上司や職場環境によっては、理由を詳しく聞かれることがあるかもしれません。そのような状況であれば、通院、帰省、旅行などの適当な理由を述べることでいいと思います。
また、有給休暇が取りづらい状況であれば、月曜日や金曜日に取得することを検討することも一つの方法です。週末と重ねることで、旅行へ行く等、説明もしやすくなります。ただし、父親が倒れた！とか、ウソをつく際には注意が必要です。
原因③：勤務時間内に私用の電話やスマホを見る機会が増える
転職活動を始めると、選考結果の連絡などでそわそわしてしまい、今の仕事に集中しづらくなることがあります。
また、普段から勤務時間内に私用の電話をすることは、周りからあまりよく思われないことがあります。
転職活動中は、選考を受けている会社の人事担当者や転職エージェントのコンサルタントからの電話が確実に増えると思います。電話の相手も、自分が現在の仕事を続けていることを理解しているはずなので、可能な限り営業時間外（定時以降）に電話を受けるように調整してくれると思いますが、そうとも限りません。
もし勤務時間内に電話を受ける必要がある場合は、他の人に見られない場所で電話を行うように心がけましょう。
ただし、トイレの個室など他の社員が利用する場所では、声が漏れる可能性があるため注意が必要です。
原因④：面接に行く途中を同僚に見られてしまった
面接に参加するには、男性の場合はスーツ、女性の場合はフォーマルな格好をすることが一般的だと思います。
普段から外回りでスーツやフォーマルな格好をする機会が多い場合は、この点についてのリスクは低いかもしれませんが、それ以外の職種の方は注意が必要です。
有給を取得して面接に行く日でも、平日の昼間に普段とは違う場所でスーツやフォーマルな服装で見られてしまった場合、どう感じるでしょうか？
例えば、社内の外回りの営業担当や出張中の上司や同僚に出くわした場合などが考えられます。
こうした状況を避けるためには、移動中も「社内の他の誰かと会うかもしれない」という意識を持ち、行動することが大切だと思います。
面接当日は、社内の人があまり利用しない場所や時間帯を選んで行動することをおすすめします。思わぬところで同僚と出くわすリスクを減少させるために、事前に計画を立てて注意深く行動することが重要です。
原因⑤：仕事に身が入らずパフォーマンスが落ちた
転職活動中は、書類選考や面接の結果に気を取られて、現在の仕事へのモチベーションや集中力が低下しやすくなる恐れがあります。
それは、自分自身が業務に集中しているつもりでも、周囲から見れば普段と異なる態度を示しているかもしれません。仕事に身が入らずパフォーマンスが低下することや、これまでの姿勢と比べて明らかに様子が異なる場合は周囲から疑われる可能性があります。
ただ「どうせ辞めるから」と考えて現職の業務を軽視するのは危険です。現職では、労働に対する対価として報酬を得ており、それに対する責任は果たすべきだと思います。
転職活動もキャリアの可能性を広げたり、次のステップに進むために重要な取り組みだと思いますが、現在の仕事にも真摯に取り組むことは大切です。
転職に関わるプレッシャーや心労があることは理解できますが、現職で仕事に一生懸命に取り組む姿勢を持ち続けることが、周囲からの信頼を保つことに繋がると思います。
最後に
いかがでしたか。
この記事で紹介した5つのポイントを守ることができれば、転職活動をしていることが周囲に気付かれることは避けられるはずです。
転職活動が周囲に知られると、現在の職場での環境が不安定になるだけでなく、個人の評価にも影響を及ぼす可能性があります。
余談ではありますが、転職活動は完全に個人的な行動であり、会社の資産を利用して行うことはルール違反です。
勤務時間内に会社のパソコンやスマートフォンを使用して求人を検索したり、職務経歴書を作成したり、面接の準備をすることは避けるべきです。自己PRや志望動機の考えを練るための作業も同様です。会社の資産を不適切に利用しないよう留意することが大切です。
