転職活動で希望する求人を見つけ、応募してみたけど、選考で不採用となってしまった経験、よくある話だと思います。
書類選考で不採用となって面接の機会を得られないこともありますし、面接まで進んでも最終的に採用されないケースもあります。
その状況を経験した私にとって、その気持ちが痛いほどわかります。希望していた会社での選考で『不採用』の判定を受けると、自身の夢が断たれたようで、辛い気持ちになります。
しかし、一度の不採用になったくらいで諦めないで欲しいと思います。不採用でも、一定の期間をかけて職務経験を積み重ねていくことで、次の転職で同じ会社の求人に再び応募することは十分に可能です。
私もかつて、面接で不採用になった会社に約2年後に再応募して面接まで進めた経験があります。この記事では、その経験を踏まえ、過去の不採用経験を乗り越えて再応募する際の考え方について解説します。
目次
過去に不採用となった会社への再応募について
再応募は可能です
まず結論から言いますと、過去に転職選考で不採用となった会社への再応募は『可能』です。
再応募に取り組むためには、2つのアプローチが考えられます。
- 別の会社で経験を積んでから再チャレンジする場合
- 現職で経験を積む場合
どちらの方法を選ぶかは、自身のキャリア目標や現在の状況によります。
例えば、大きなキャリアチェンジを考えている場合は前者が適しているかもしれませんし、現職でじっくりスキルを磨きたいという場合は後者が良いかもしれません。
不採用の原因を排除する
再応募の際に大切なのは、不採用の原因を排除し、適切なタイミングを見極めることだと思います。
まず、再応募を検討する際には、その会社が求人を募集していることが前提です。また、求人募集のタイミングも重要です。
いつ求人が出るかは分かりませんが、その時に備えて不採用の原因を取り除いておくことが必要です。そして、求人が出たタイミングで再応募する際のタイミングを見極めることが肝心です。
また、再応募の結果が前回と同様だった場合、三度目の応募は難しいかもしれません。だからこそ、二度目の応募がラストチャンスと考え、慎重にアプローチすることが大切です。
不採用の原因は特定できている?
同じ結果を避けるために
再応募に際しては、不採用の理由を特定し、理解することが重要です。
書類選考で不採用になった場合、単に職務経験やスキルの問題が影響している可能性があります。
もし一次面接や最終面接で不採用となった場合、その理由は複数考えられますが、うまく自己アピールができなかった可能性もあります。
このように、まずは不採用の理由を自己分析し、理解することが大切だと思います。その理由を理解しないまま再応募しても、同じ結果になる可能性が高いです。
不採用理由の確認方法
企業側に不採用の理由を確認することも可能です。
しかし、残念ながら不採用になった候補者の具体的な不採用理由を教えてくれる企業はほとんどありません。特に面接での不採用の理由はなかなか把握が難しいことが多いです。
ただし、転職エージェントを通じて応募していた場合、不採用通知を受けた直後であれば、エージェントを通じて企業に理由を尋ねることで情報を得ることができる場合もあります。
どれだけ具体的な情報を得られるかは試してみるしかありません。
不採用から次の応募までの適切な期間
不採用の結果が出てから次の応募まで、どの程度の期間を空けるべきかを考えてみます。
不採用結果が出た直後の応募
不採用の結果が出た直後は、すぐに再応募することは難しいです。
この段階で「もう一度チャンスをください!」と企業側に迫るのは避けた方が無難です。
まずは冷静に結果を受け入れることです。
なぜなら、即座に再応募する姿勢は、不採用の理由に気づいていないと思われる可能性があり、逆にマイナスの印象を与えてしまうからです。まずは冷静に結果を受け入れることが大切です。
「先方の採用基準に照らし合わせて、自分に何かが足りなかった」という事実を認識しない限り、新たなチャンスを掴むことは難しいです。
不採用理由をクリアしたら再応募を検討する
もし不採用の理由を特定し、それを克服できるようになった場合は、再応募を検討することができると思います。
ただし、再応募時には前回よりも年齢が上がっていることが考慮されます。
そのため、経験やスキルが前回よりも向上しているかどうかも見られると思います。同じ基準では選考してもらえません。年齢が上がるにつれて、リーダーシップ経験やマネジメント経験が求められることが増えるため、単に不採用理由を排除するだけでなく、自分自身のキャリアを成長させることができているかが重要なポイントです。
適切な再応募のタイミング
再応募のタイミングとして、数年間の訓練期間を空けることがベターだとされます。
数年とは、3年くらいの期間を指しますが、最低でも2年以上の期間を確保することが良いと思います。
個人的な経験からも、約2年間の経験を積み、成長を実感できた後に最終面接で不採用になった会社の求人に再応募し、面接まで進めたことがあります。 2~3年も経てば、その会社を取り巻くビジネス環境も変わっていますし、面接官も当時とは異なり、そもそも選考基準が見直されていることもあり得ます。
自身の成長を実感できる段階で再応募することは、過去の不採用を乗り越え、新たな可能性を見つける一つの方法になると思います。
ビジネス環境の変化への注意
各企業のビジネス環境は絶えず変化していますが、特にコロナ禍以降はその変動が際立っています。
経済、為替、国際情勢の動向によって、業績が急変し、業績不振や倒産といった状況も考えられます。逆に、新たなビジネス展開や商品開発によって好調な企業も存在します。業務量の増加に伴い人手不足となる場合、積極的な人員補充も行われるでしょう。
こうした状況下では、過去の応募履歴に囚われず、新しい採用の機会が広がることも十分あり得ます。採用基準が緩和されたり、新たな人材を求める需要が高まったりすることがあるためです。
常にアンテナを張って、採用基準の変化を狙うことも一つのアプローチだと思います。
最後に
いかがでしたか。
私としては、『再応募』してまで行きたい会社や就きたい職種があるのであれば、ぜひ挑戦していただきたいと思います。
ただし、熱意だけではなく、肝心な経験やスキルの向上が必要です。前回と比べて成長を感じられなければ、結果は変わりません。
一度の不採用で意気消沈せず、『あの時、自分を採用しなかったことを後悔させてやる!』という気持ちをバネにして、今の仕事に全力を注いでいくことが重要だと思います。
そうすれば、自然と新たな道が開けていくのかもしれません。
一緒に頑張りましょう!