ごん(@career_gon)です。
求人票を見て応募先を選ぶ時、ついつい平均年収について気になりますよね。
今回は、企業の平均年収の調べ方についてお伝えしたいと思います。
平均年収は同じ業界であっても、各企業ごとに異なります。従業員数、平均年齢、売上、利益率だけでなく、数値化が難しい経営側の考え方によっても変わってきます。
転職の目的が年収アップであっても、無くても、これから転職先を検討する前に、その企業の平均年収をチェックしておいて損はないと思います。
平均年収とは
平均年収は、上場企業であれば有価証券報告書に記載があり、平均年間給与として金額が一般や投資家向けに公開されています。
この平均年間給与の算出にあたって、統一した計算ルールがあるわけではないのですが、月給だけでなく賞与や通勤手当以外の企業独自の手当(家族手当、家賃手当など)も含まれることが多いです。
月給には、残業代(時間外手当分)も含まれますので、結構リアルな数値だと思います。
この平均年収は源泉徴収前の年収です。手取り年収ではありません。
平均年収の考え方
平均年収というのはあくまでも目安
当然ながら入社すれば、その金額を受け取れる保証はありません。
しかし、その企業の給与水準を表わすものとしては参考になる指標であることに間違いありません。
この平均年収は、役員や非正規の社員分の年収は除かれており、正社員の平均として算出されています。当然、それ以上を受け取っている社員もいるから平均として算出されるわけです。
転職で年収を上げようと思うと、この平均年収が高い企業へ入らなければ目的を達成できない可能性が高いので注意が必要です。
出世して職位が上がっても、企業によって給与には差があります。部長まで登り詰めたとしても、企業によって年収には大きな開きがあります。
同じ職位(責任)でも会社が違えば、支払われる報酬も違うのは当然で、沢山支払うことが出来る企業に入らないと年収アップは見込めません。どのくらいの年収アップを求めているかは人それぞれだと思いますので、自分が納得する企業を探すのに役立ててください。
30歳年収でも比較する
年収を測るパラメータは平均年収だけでなく、30歳年収も比較されます。
ほとんどの企業で平均年齢は40歳を超えているのが現状です。しかし、転職を考えている人は20代後半から30代半ばくらいまでの層がボリュームとして圧倒的だと思います。
30歳という年齢は、新卒社員で考えると学部卒だと入社8年目、院卒だと入社6年目くらいです。若手社員というよりかは中堅社員と呼べる人たちでしょう。
この30歳時点で、どのくらいの年収を得ているかの比較は、転職したい人にとっては、さらによりリアルな数値で参考になります。
30歳年収は有価証券報告書で報告されていませんので、あくまでも予想になりますが30歳年収を公開しているサイトで確認するしかありません。
これまでの私の経験による持論にはなりますが、若くして給与水準が良い企業は活気があって働きがいのあるところが多いと思います。なので、このような切り口で企業を選ぶのも面白いと思います。
平均年収の注意点
平均年収というのは、年ごとに変動している数値です。
何が言いたいかというと、その企業が将来にわたって未来永劫にその金額を出せるかどうかは分からないということです。
今、売上が高くて、利益が出ていても、その状態が今後も続くかどうかは分かりません。平均年収には時間外手当も含まれているので、残業込みの条件となっています。
企業の収益性が悪化すると、まずは固定費(主に人件費、残業代)を削減しようと動きになるはずです(倒産されるよりマシなので、覚悟するしかありません)。
企業の中ばかりで無く、外的環境も影響する場合があります。新型コロナのように、これまでの当たり前や常識を一瞬にして変えてしまう変化が今後も起こらないとは限りません。
これからますます変化が激しい時代になっていくので、企業研究をするときは平均年収や30歳平均年収だけを見るのではなく、その企業の財務状況や将来におけるポテンシャルも含めて、判断して頂ければと思います。
最後に
いかがでしたか。
平均年収が高い企業であっても、転職直後から高い年収を得られるかどうかは分かりません。
転職直後は、残業が出来なかったり、賞与を満額受け取れないなどの理由から年収がむしろ下がる場合もあるので注意が必要です。
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