求人票を見て応募先を選ぶ際、つい平均年収に注目してしまうことがあります。
この記事では、企業の平均年収を調べる方法について詳しく解説します。
同じ業界であっても、企業ごとに平均年収は変わり、従業員数、平均年齢、売上、利益率だけでなく、経営陣の考え方によっても大きく振れます。
転職の目標が年収アップであろうとなかろうと、転職先を検討する前にその企業の平均年収を確認することは重要です。転職後に「こんなはずじゃなかったのに」とならないように、初めから意識しておくと良いです。
平均年収とは何か
平均年収は、その企業の社員が受け取っている年収額の平均値を指します。
この平均値は、従業員全体の年収を合計し、社員数で割ったものになります。したがって、平均年収を知ることで、その企業の給与水準や平均的な収入レベルというものを把握できます。
たとえば、上場企業であれば、有価証券報告書に記載されており、一般の人々や投資家向けに公開される年間平均給与の金額になります。平均年間給与を計算する際、統一された計算方法は存在しません。月給だけでなく賞与やさまざまな手当も含まれることがあります。
平均年収は源泉徴収前の年収であるため、手取り年収ではないことに留意が必要です。また、平均年収は、当然、それ以上の給与を受け取っている社員も存在し、それ以下の社員も存在します。平均年収はあくまで目安であり、個々の社員の給与とは異なります。
平均年収を把握する方法
平均年収を知りたい場合、直接企業に問い合わせてしまうのはあまりに失礼です。
そこで、業界ごとの平均年収を比較するために外部サイトや転職口コミサイトを活用することをおすすめします。
年収を増やしたい場合、平均年収が高い企業に転職することが、一番手っ取り早く効果的な方法になります。同じ職種や責任を持ちながらも、企業によって給与に大きな差があることは珍しくありません。
同じ職務と責任を持つならば、どうせなら収入を多くしたい思う人も多いはずです。転職を検討する際には、年収を含む自身の目標に合った企業を選ぶことが重要です。
30歳時の年収で比較する方法もある
年収を比較する際に、その企業全体の平均年収だけでなく、30歳時点の予想年収で比較することもできます。
平均年収と同様に考慮すべき要因は平均年齢です。上場企業の場合、これも有価証券報告書に記載されています。
多くの企業では平均年齢が40歳を超えていることが一般的です。先ほどの平均年収は、この平均年齢の社員がおおよその金額をもらっていることを示しています。
しかし、転職を検討している多くの人は20代後半から30代であることが多いです。転職者は平均年齢よりも若い年齢層が多いため、平均年収を比較することはあまり意味がありません。
そこで、今回紹介する方法が有効になります。
30歳時点での年収は、転職を考えている人にとって現実的な指標となります。30歳時の年収は有価証券報告書には記載されていないため、外部サイトで情報を確認する必要があります。
最後に
いかがでしたか。
平均年収は年ごとに変動する数値であることに留意が必要です。
企業が将来的にも同じ金額の年収を提供できるかどうかは誰にも予測できません。
売上や利益が高くても、将来の状況は不確実であり、平均年収には時間外手当が含まれているため、固定費を削減する動きによって時間外手当が減るかもしれません(つまり、年収ダウン)。
外部の環境変化も企業に影響を及ぼすことがあります。そのため、企業を選ぶ際には平均年収や30歳時の年収だけでなく、財務状況や将来の可能性も考慮に入れることが重要です。
業界の動向やランキング、シェアなどを分析-業界動向サーチ (gyokai-search.com)