【製薬業界への転職】製薬メーカーに実際に転職して分かったこと




僕は、新卒の時から製薬メーカーに憧れていました。

社会人になってからも諦めきれず、いつかは製薬メーカーへ入ってやろう!と思って、キャリアを鍛えてきました。

回り道はしましたが、国内でも有数の新薬を開発できる製薬メーカーへの転職を成功させることができました。現在は、治療法がなく困っている患者さんのために医薬品を開発する仕事に従事しています。

今回は、実際に製薬メーカーへ転職してみて分かったことを率直に書いてみます。僕と同じように転職で製薬業界を目指している人の参考になれば幸いです。

※ 個人の感想になりますが、同業他社に勤める友人・知人からの声も含めています。

やりがいと誇りに溢れている

製薬メーカーに限ったことではありません。

医薬品に関わる仕事というのは「人の命に関わる仕事」であり、その責任にはやはり重みがあります。その反面、それがやりがいでもあり、誇りにもなる仕事だと思います。

社内の人も、周りの製薬メーカーで働いている人を見ても、同じように自分の仕事にやりがいを持ち、誇りを持ちながら働いている人が多いです。

生活の為に、仕方なく働いている人も世の中にいる中で、自分の仕事にやりがいを持ち、誇りに思えるということは幸せなことだと思います。

高い倫理観と誠実さが求められる

医薬品は「人命」に関わる重大な影響を与える製品です。

製薬メーカーで働くうえでは、どの職種であっても人の命に関わる医薬品を扱っていることを意識しなければなりません。

だからこそ、仕事において何か判断をする時には高い倫理観と誠実さが求められます

そのため、製薬メーカーの人は真面目な人が多いです。普段はユーモアに溢れ、個性的でひょうきんな人でも根はすごく真面目だと思います。

また、他の業界と比べて強く感じることは、データの管理や品質に対する考え方がかなり厳しいという点です。自分自身を守ることしか考えられない人にはできません。

周りが優秀で、刺激的な職場である

薬メーカーの人は優秀な人が多いです。職場環境としても刺激的です。

まず、学歴に関して言えば、出身大学の偏差値は高い傾向にあります

会社によって多少のばらつきはありますが、研究職では旧帝ランクに準じる大学以上の理系や国立の薬学部出身者が目立ちます。研究でも上流になればなるほど博士持ちの人の割合が高くなります。研究の下流や開発は修士の割合が多く、生産技術などでは学士もいます。

製薬メーカーの人は行動特性も優秀で優れた人が多くいます

論理的な思考能力はもちろん、問題の発見力や解決力、主体性を備えた人が多いです。技術革新が比較的早い業界でもあるので、新しい知見や技術を吸収しようと成長意欲が高い人も多いです。

社内に優秀な人が多いということは刺激的ですが、出世争いではそういう人たちと競わなければならず、入社後も常に勉強していかないと追いつけないどころか、差が開いていきます。

個人の力よりもチームワーク重視

製薬メーカーで一つの医薬品が生み出され、実際に患者さんのもとに届いて使われるようになるまでには様々な職種の人が関わります。

それもそのはず、医薬品と言うのは一製品でも、数十億円~数百億円、なかには一千億円を超える売り上げをもたらす製品も世の中にはあります。

製薬メーカーの仕事というのは、一人一人の力を結集し、チームワークを発揮し、一つの医薬品を育て上げていくことになります。

チームワークを乱してしまえば、全体の仕事の生産性やスピードが落ちてしまいいち早く医薬品を患者さんに届けることができなくなります。

そこで、役職や役割に関係なく、マネジメント能力やリーダーシップなど他者を巻き込む力が求められます。受け身な人や指示待ちの人には向きません。

また、自分の考え、主張や意見を相手に正確に伝えなければならないので、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力も求められます。

周りにもこれらのスキルを備えた人が多くいます。

マネジメント能力やリーダーシップは自分自身で身に付けるには限度があるので、他の人の仕事のやり方を見て真似するなど実践で覚える機会が多いように感じます。

グローバルへの対応が迫られている

今、製薬業界全体が企業と個人の各レベルでグローバルへの対応が迫られています。

ほとんどの製薬メーカーでは持続的な成長のため、海外から技術を導入したり、開発した医薬品を海外で販売するなど、海外のメーカーとの提携や海外進出に力を入れています。

こうした背景もあって、製薬メーカーで働くには英語に抵抗があると厳しくなります。

英語はできないよりもできるに越したことがありません。会社によってはビジネスレベルの英語力がないと仕事にならないこともあります。

製薬メーカーが即戦力として中途を採用する時には英語力を見ます。意外かもしれませんが外資系(日本法人)の製薬メーカーよりも内資系(特に大手)の製薬メーカーの方が入社時点の英語力を重視する傾向があります。

転職活動ではTOEICのスコアなどを気にしてしまいがちですが、ペーパーテストよりも実務経験がより重視される傾向にあります。

製薬メーカーへの転職を考えている人は、どんな些細なことでもいいので、現職までの職務経歴の中で英語を使って仕事をした経験が少しでもあれば職務経歴書に具体的に記載しておきましょう。

今後は多様な人材が活躍していく

製薬メーカーは離職率が低いです。また、社内には新卒が多くいます。中途採用で入社をすると少し疎外感を感じるかもしれません。

しかし、今後は製薬メーカーでも中途採用者が増えていくと思います。

その背景には製薬業界が置かれている環境が影響しています。

特に、近年の製薬業界では医薬品自体の構造や作用機序、治療方法が多様化しており、製薬メーカーは今変革を迎えようとしています。

製薬メーカーでは、これまで社内にはなかった職種やポジションが生まれ、その経験やスキルを持った人材を社外から集めようと動き出しています。

今後は、製薬メーカー間の転職はもちろん、製薬メーカー以外からの転職も増えていくと思います。

特に、機械学習やビッグデータなど今後の創薬における基盤技術になるかもしれない新技術に対して明るい技術者の採用も始まっており、大手を中心に今後ますます需要は伸びていくと思います。

しかし、一部の製薬メーカーではリストラや希望退職者を募るところもあって、二極化していると言えなくもありません。

関連:製薬業界でいま、「希望退職ドミノ」のなぜ 協和発酵キリンに続き、エーザイ、鳥居薬品も(東洋経済)

実際、創薬には膨大なコストと数年単位の長い開発期間がかかるうえ、それなのに新薬が生み出せるかどうかの保障はどこにもありません。

研究開発に十分な予算を持てず、体力がない製薬メーカーは今後ますます淘汰されていくと言われており、業界としても生き残りをかけた勝負となっています。

製薬メーカーへの転職を考えている人は入社する企業の見極めというのが大事になっています。

経営戦略やパイプラインなどを参考に将来、その企業がどうなるかを予測し、転職をするならば成長企業を選ばないと将来どうなるか分かりません。成長企業でも将来においても成長を続けられるかどうかは分かりません。

製薬メーカーにはそういう怖さがあります。

年収アップが見込める

最後に年収です。

転職するにあたり年収を気にしている人も多いと思いますが、製薬業界の平均年収を見てもわかるとおり、化学や医療機器と比べても平均年収は高いです

僕自身も転職前と比べてベースの基本給が上がったため、年収も大幅アップしました。年収が高いことは、モチベーションの維持や向上にも繋がります。

最後に

いかがでしたか。

製薬メーカーについて、様々な角度や切り口で書いてみました。

参考になれば幸いです。

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