私は26歳の時に新卒で入社した会社を辞め、初めての転職を経験しました。その後2回の転職を経て、4回目の転職はありえないと思っていました。
しかし、32歳になり、以前から狙っていた第一志望の会社で希望する職種の募集が行われていることを知り、勝機を感じて応募しました。
今は20代の頃とは違い、家族がいて小さな子供もいます。自分にとって最後の転職にすると決意し、これまでの転職活動で得た成功と失敗の経験を活かして、その会社の選考に臨みました。
背水の陣での転職活動でしたが、結果的に内定を勝ち取り、今もその会社で頑張っています。
この記事では、私を経験を通じて得た『第一志望の会社から内定を勝ち取るために実践した6つの方法』を紹介します。
転職を考えている方や現在転職活動中の方に、ぜひ参考にしていただければと思います。
第一志望の会社から内定を取るために実践したいこと
1：選考を一社に絞る
転職には、様々な可能性が広がっています。
通常は、選考を受ける会社を一社に絞ることはしません。複数の会社に応募することで、自分の選択肢を広げることを考えるものです。
複数の会社への応募は、リスクを分散させるための方法となります。ただし、注意が必要なのは、選考のプロセスが進む中で、各社への面接対策などのアプローチが中途半端になってしまうことだと思います。
バランスを取りながら各社にアプローチすることも重要ですが、あまりにも分散しすぎると、一番伝えたいはずの第一志望の会社に自分をアピール出来ずに終わるという結果になるかもしれません。
肝心なのは、第一志望の会社に対して熱意を持ち、自分の魅力を最大限にアピールすることだと思います。他の会社の選考を考えることは悪くありませんが、その時間とエネルギーを最も伝えたい第一志望の会社に集中させることで、成功の確率も高まると思います。
転職活動では、現在の仕事とのバランスを考える必要があります。限られた時間内により効果的な行動が求められることから、第一志望の会社に全力で向き合い、真剣になってアプローチすることが、成果を最大化させることになります。
当然、希望する結果が得られないこともあります。しかし、選考を受ける前からネガティブな考えに固執するのではなく、むしろ『その時がきたら、次にどう進むかを考える』くらいの開き直りも大切だと思います。
2：その会社に特化した面接対策ノートを作る
面接の準備方法は様々ありますが、最終的には自分に適した方法を見つけて、楽しみながら面接の準備を進めることが大切だと思います。
私のケースでは、各選考会社ごとに面接対策ノートを作成していました。
このノートには、これまでの職歴や実績を書き出して、それを整理していました。また、これから選考を受ける会社や求められる職種に関する情報をまとめていました。
情報を整理しアウトプットすることで、自分の頭の中も整理され、可視化されることで面接で伝えるべきポイントも明確になるため、非常に効果的だと思います。
さらに、面接当日や面接会場へ向かう途中、面接直前までノートを見返すことができるので、最終的な準備もスムーズに行えます。
3：可能な手段を活用する柔軟さ
面接というのは、たった一度のチャンスです。
そこで成功するかどうかは、応募する側の個人的なスキルだけでなく、選考に向けた準備と段取りにも依存すると思います。
そこで、転職を考えている方にぜひおすすめしたいのが、『転職エージェント』の利用と活用です。
エージェントを利用することで、専属のコンサルタントが自分に合った求人案件を紹介してくれたり、転職活動全般のサポートや面接のコーチングを受けることができます。
さらに、応募した会社の人事担当者との連携も行ってくれるため、転職サイトや企業独自の採用サイト経由での選考よりも合格の確率が高まる可能性があります。
さらに、希望する会社に友人や知人がいる場合は、リファラル採用の可能性も考えてみると良いです。リファラル採用は、会社が社員の人脈を活用して優秀な人材を探す手法で、最近では広く受け入れられています。リファラル採用に参加すれば、通常の選考よりも合格の可能性が高まることがあります。知人を通じて推薦されることで、あなたの魅力がより強調されるチャンスとなるでしょう。
一つの道だけにこだわるのではなく、多様な方法を柔軟に取り入れることが大切だと思います。
4：面接後の感謝の気持ちを伝える
面接が終わると、ついその後の結果を考えてしまいがちです。この気持ちは誰もが抱えると思います。
しかし、何度面接の振り返りをしても、次の選考に向けた改善点が見つかるくらいで、その面接結果を変えることは難しいことかもしれません。
そこで、私が提案したいことは『御礼状』を送ることです。
面接の直後、その熱が冷める前に面接官に感謝の意を込めて御礼状を送ることは、素晴らしいことだと思います。その際、自身の抱負や入社後の展望も盛り込みたいです。
もちろん、御礼状を送るだけで結果が変わるわけではありませんが、少なからず影響を及ぼす可能性もあると感じます。
何も行動しないよりも、一歩踏み出すことが大切です。その行動こそが、第一志望企業から内定を勝ち取るための重要な要素だと思います。
この御礼状については私の過去の経験を別の記事でまとめているので、興味があればぜひ参考にしてみてください。ぜひ参考にしてみてください。
5：過度なアピールを避け、自然体で臨む
希望度の高い会社の面接では、つい熱意が溢れてしまい、「必ずここで働きたい！」という気持ちが強く表れることがあります。しかし、この熱意が逆に自分の足を引っ張ることもあります。
その溢れんばりばかりの思いから、面接中にあれも、これもと自分自身を過度にアピールしてしまいがちです。
面接の際には、伝えたいことを前もって整理しておくことが大切です。伝えたいポイントを絞り、自分の伝えたいメッセージを明確にしておくと良いでしょう。
つまり、自分自身のアピールはほどほどにすることが重要です。
何故なら、面接官がもっと掘り下げて聞きたい、もっと詳しく状況を知りたいと感じたことは、面接官側から追加で質問をしてもらえます。
まずは、質問に対して簡潔な答えをすることを心掛けたいです。面接というのは、応募者と企業側のコミュニケーションの場です。リラックスして面接官の質問に耳を傾け、聞かれたことに対して簡潔に答えるだけで結果はついてきます。
無理に自分の素晴らしさをアピールしようとすると、逆に伝わりにくくなることがあります。肩の力を抜き、自然体で面接に臨むことが大切です。
相手の話を注意深く聞き、適切なタイミングで自分の経験や意見をシンプルに伝えることが面接での印象を良くするポイントだと思います。
6：第一印象を意識する
最後に、とてもシンプルですが重要なポイントです。
「あれもこれも」と自分の素晴らしさを強調しようとしても、それが逆に効果を持たなかったり、印象を損ねてしまうことがあります。
人々の第一印象はわずか「3秒」で形成されると言われます。
この第一印象は、変えるのが難しく、一度形成されてしまえば小一時間くらいの面接時間内での修復は難しいかもしれません。つまり、面接が始まる前、面接官の前に座った瞬間から、勝負が始まっていると言えます（第一印象の観点で）。
また、メラビアンの法則によれば、人は言葉よりも視覚や聴覚からの情報を重要視する傾向が示されています。そのため、面接を受ける時の表情や態度が強い印象を与えるということです。
面接は特別なイベントのように感じられますが、面接官からすると「一緒に働く仲間を選ぶ場」とも言えます。合否の判断は人間が行うものであり、初対面の人に「一緒に仕事をしたい」と思わせることが何よりも大切です。良い第一印象を与えることで、面接官は真剣にあなたの話に耳を傾けようとするでしょう。逆に、悪い第一印象を抱かせてしまうと、先入観が結果に影響する可能性がありますので、注意が必要です。
私自身、以前の面接で面接官が終始腕組みをして興味を示さない態度を取っていたことがありますが、結果は案の定、不合格となりました。
まず、最初の印象を良くすることに集中し、面接官に「一緒に働きたい」と思わせることができれば、合格を手繰り寄せることができると思います。
まとめ
以上、私の転職経験を通じて、第一志望の会社から内定を勝ち取るために実践すべきポイントを紹介しました。
これらのポイントが、皆様の転職活動に少しでもお役に立てれば幸いです。
かつて私も、面接を苦手と感じていました。成功体験が少なく、不合格の通知が届く度に気持ちがくじけていました。なので、面接にはあまり良い思い出がありません。
しかし、4回目の転職で最も希望する会社にチャレンジした時は違いました。志望度が高かったため、面接当日はかなり緊張しましたが、それでもワクワク感がありました。
転職というのは人生を変える大きなチャンスになります。このことを意識することで、面接対策の過程も楽しいと感じられると思います。
面接で新たな人生のステップを踏み出すことができると思えば、不安なく自然と楽しみながら取り組むことができるかもしれません。
ぜひ一緒に頑張って、楽しく転職活動を進めていきましょう！
