外資系企業 業界ガイド

【転職失敗】外資系企業への転職ってどうなの?たったの3ヵ月で退職を決めた私の失敗談から学ぶ

ごん(@career_gon)です。

外資系企業と聞いてどのようなイメージを浮かべますか?

外資系に対するイメージは人それぞれです。例えば、仕事で英語をバリバリ使っていて、常に海外の人たちと電話やリモート会議をしているイメージを持っている人もいるでしょう。

しかし、こうしたイメージだけで外資系企業への転職を決めることは危険です。

私は過去に外資系企業へ入社を決めて、たったの3ヵ月でスピード退職した苦い経験があります。この原因を一言で表すとすれば、入社前の調査不足でした。

今回は、今まさに転職先の候補として外資系企業を検討している人、実際に外資系企業の選考へ参加している人に向けて、そのイメージや憧れだけでは判断してはいけないことを私の苦い失敗談から伝えていきたいと思います。私が実際に体験したことをもとに少しでもキャリアを見つめ直すきっかけになれば幸いです。

決して反対しているわけではありません。外資系企業は、合う人にとっては最高の職場となるでしょう。

外資系企業とは

一般的な定義

まずは、外資系企業に関して一般的な定義を確認してみましょう。

外資系企業とは、外国法人又は外国人が一定程度以上の出資をする日本の企業をいう。

ウィキペディア

この定義にあるように、外資系企業といっても日本で事業をするので、その運営母体は日本の企業ということになります。もちろん日本の企業なので日本の法律(会社法)の定めに従います。

海外で働くことが出来る?

だから、もしも外資系企業へ入社すれば、「海外で働くことが出来るチャンスがある!」と本気でを考えているような人がいるならば、一度考えを改めたほうがいいと思います。

もしも、今後海外で働きたいと考えているようであれば、入社すべきは外資系企業ではなく、グローバルに事業を展開している内資企業(日本企業)です。

むしろその方がより夢の実現が近づくと思います。

本国の所在地によって千差万別

外資系企業と聞けば「GAFA」を代表するようにアメリカの企業を連想する人も多いと思います。

GAFAとは、Google、Amazon、Facebook、Appleのアメリカを代表する4社の頭文字をとったものです。

実際に私が入社した企業の本社はアメリカでしたが、日本にある外資系企業はアメリカに限らず、イギリス、ドイツ、フランスなどのヨーロッパ系、インド、中国などアジア系もあります。

同じ外資系企業であっても、本社がどこの国にあるかによって、働き方や社風に差があります。だから、外資系企業への転職を考えているのであれば本社が何処の国にあるかという点はよく調べておきましょう

私が入社してみて感じた外資系企業の特徴(私見)

それでは、たったの3カ月の在籍期間でしたが、私が実際に外資系企業へ入社してみて感じたことを、私の感性で簡単にまとめました。

まず、私が入社した外資系企業に関する情報です。

  • 本社はアメリカにある総合メーカー。
  • 企業買収によって規模を拡大してきた背景がある。
  • 全世界に9万人の従業員がいる。
  • 日本法人はおおよそ1000人くらいの規模。
  • 商品ラインナップは幅広く、製薬業界はじめ、様々な業界へサービスや商品を提供。
  • 日本法人はアジア太平洋地域に所属し、私のグローバル組織の上司は韓国人。

その1:人の動きが流動的

よく書けば流動的と表現できますが、実際は毎月誰かが辞めていくから、その穴埋めに毎月誰かが入社しているという状況が適切な表現かと思います。そのため、人事部(外資系ではHuman Resourcesの略で、HR)は毎月のことで大変だったと思います。

最近は、転職も浸透してきて、日本企業でも人の流動性が高まっているとは思いますが、やはりまだまだ日本企業と比べてしまうと、外資系企業は人の入れ替わりが激しいと思います。

辞める時もあっさりです。特に、執拗な引き留めはありませんでした。自分の決断を尊重してくれる文化だと思いました。このことは日本人の仕事への考え方と、海外の人たちの仕事への考え方による差でしょう。

辞めていく人も、新しく入社する人も、外資系企業での就業経験が長かったりすると、同業他社から転職してきたり、同業他社へ転職していく感じでした。同じ業界内を転々としていく感じでした。

私が配属された部門でも、かつては競合他社へいた人ばかりで、「あの人は元○○」という会話で盛り上がったことは印象に残っています。

その2:職種別採用が基本

外資系企業では職種ごとに、役割、ポジション、肩書きを決めて人を採用します。

だから、外資系企業へ入社することになると、仮に経験がなかったとしても立派な肩書きが付いたりします。私も「〇〇スペシャリスト」という肩書きが付き、名刺にも記載されていました。

日本企業では主任、係長、課長のような役職は与えられますが、役割、ポジション、肩書きえを明確にするという考えはあまりないように思います。そこは異なる点でした。

転職では、職種別採用もありますが、転職後に異動がないか?と聞かれると、その可能性はゼロではありません。外資系企業は、部署の異動はあまり頻度が多くないように思います。

一人一人の仕事上の役割がはっきりと区別されているので、働きやすいと感じる人もいることは確かですが、ジョブローテーションで色々な業務を経験しながら成長していきたいと考える人には向かない環境とも言えるでしょう。

その3:入社後のフォロー無し

また、外資系企業では、入社後のフォローが十分であるとは言えません。

受け身の人には向かない環境であると言えます。

基本的に周りの同僚は自分の仕事のことしか考えておらず、他人の仕事に興味が無いという人が多いです。

日本企業のような協力的で、チームを大事にするような雰囲気はなく、個人商店の集合体というイメージを持っています。

全く教えてくれないということはありませんが、入社後に先輩から丁寧に教えてもらえる!と思っていたら考えが甘いということです。

外資系企業へ入社すると決めたならば、業務に必要な知識も、自分で得る努力をしなければならず、何をするにも主体的に行動しなければならないという覚悟が必要です。

その4:突然のリストラ

雇用が不安定なのは、外資系企業の大きな特徴であると思います。

私の場合も、わざわざ最終面接の面接官から「雇用が不安定なところが外資系企業で働く上でのリスク」と釘を刺されたことを覚えています。

外資系企業では、不採算部門(赤字部門)は何の前触れもなく日本から事業撤退したり、他社へ事業を売却することがあります。

だから、入社後に(運が悪い場合は)その影響を受けて、ある日突然、仕事がなくなるというリスクがあります。言い換えると、クビです。

それが日本企業であれば、助け合いの精神で、同じ企業内の別の職種へ配置転換するなどし、何とか雇用を守ろうと努力してくれますが、外資系企業はかなりドライです。

私が配属されたも部門でも、過去の他社へのい事業売却で、私の企業から競合他社へ転籍になった人がいました。

また、私と同じタイミングで入社した元同僚は、長年にわたって競合他社に勤めていましたが、急な事業撤退、規模縮小化のあおりを受けて転職を余儀なくされ、私と同じ外資系企業へ入社したそうです。

その5:チームよりも個人

外資系企業の風土は、チームで協力して成果を出す、という仕事の進め方を好む人には働きづらい職場です。

これは断言できます。

チームワークを大切にして働くというよりも、個人個人が裁量を持って目標を達成するために行動を繰り返していくという働き方が色濃くあると感じました。

例えば、他の人の仕事を手伝おうとすると、仕事(成果)を奪う気か!?と言わんばかりの表情で断れます。断られるので、誰も他人のテリトリーに入ってまで仕事を手伝おうとしません。

やはりそのような風土となる背景には成果主義やインセンティブの存在が大きいと思います。

その6:完全な成果主義

外資系企業は基本的に成果主義です。

通常の給与体系以外に「インセンティブ」という賞与の仕組みが付与されています。

インセンティブは、個人の目標に対する達成率に応じて支払われる特別な賞与です。インセンティブは出来高に当たるので、最低はもちろんゼロで、会社が期待する以上の成果を出すことが出来れば、対価として数百万円という多額なインセンティブを受け取ることが出来ます。

私の外資系企業の上司は「軽自動車が新車で3台買えるくらい貰ったことがある」と話してくれました。ざっと軽自動車1台150万円とすれば、450万円・・・

どれだけ成果を上げても、大した見返りが得られないどころか、昇給は足並み揃えてという日本企業では考えられません。

外資系企業で成功すれば年収は上げることも可能です。

だから、このインセンティブ賞与を受け取るために仕事をしている人も多いです。

その7:多様な考えを尊重

外資系企業では多様な働き方を重視する傾向があります。

人材も多様で、性別、年齢、国籍に関係なく、また個性的な人も多いです。

私が入社した外資系企業は、メーカーなので華やかな世界とはほど遠い雰囲気でしたが、日本企業にはいないだろう個性的な髪型をした人や、デニムを履いて好きな服装で仕事をしている人もいました。

自由度が高いことは外資系企業ならではだと思います。

その8:出世に限界

外資系企業の場合、経営トップであるCEOをはじめとした経営陣は本国からの出向の外国人がほとんどです。

そのため外資系企業で出世がしたい」と思っても、前述の理由から限界を感じてしまうかもしれませんしかし、プレイヤーの管理職(課長クラスなど)は日本人であることがほとんどなので、全く出世ができない訳ではありません。

出世を考える時は、発言力を高めることが絶対に必要です。物怖じすることなく堂々と自分の考えや意見を言える人は外資系企業でも十分やっていけるし、出世していける人だと思います。反対に、周りのことを気にして全体調和を考えてしまう人は向かないように思います。

その9:潤沢な経費予算

外資系企業の場合、企業ごと、事業部ごとに差はありますが、経費が潤沢です。

日本企業はケチなところが多いですが、外資系企業の場合は業務に必要なのであれば個人単位でも多額な経費を使わせてもらえます。

しかし、その分、仕事における本国からの要求は高いので、それを達成してこそ、使える経費であるという認識は忘れてはいけません。

私が在籍した期間でも、ユーザーを招いて高級ホテルでセミナーを開催したことがありましたが、その後の親睦会で振る舞った料理が高級食材ばかりで、開催する私も驚くほどでした。

その10:英語は出来なくてもいい

外資系企業では社内で英語が飛び交っている!?

それは・・・誤りです。

何故かというと、外資系企業で働いている人のほとんどが日本人です。そもそも日本で事業を円滑にするために設置された背景もあるため、英語が出来なくても良く、むしろ日本語が流暢であることの方が大切です。ただし、なかには社内の公用語が英語という外資系企業もあります。そのような企業では、さすがに英語でコミュニケーションが取れないと仕事になりません。

求人票を見ていても、英語力を求める企業、例えば「TOEIC700」などレベルを例示するところは、外資系企業よりも日本企業に多い印象です。逆に、外資系企業の求人票には英語について全く触れていないところも多いです。

私が過去にとある外資系企業の最終面接を受けた時、面接官であったディレクターから「35歳までは英語について能力を求めない」と言われたことがあります。結局のところ、入社時の英語力よりも「英語に対して抵抗がないこと」が大事というわけです。入社すれば、職種やポジションにもよりますが、最低限として本国のスタッフとメールでのやり取りは必要です。だから、入社時に英語が出来ればそれに越したことはありません。

英語については「本人に抵抗がなければ、嫌でも仕事で英語に触れるので、そのうち身に付くだろう、だから問題にしない」というのが本質的な考えです。

反省点:転職目的をはっきりさせる

外資系企業へ転職する際、日本企業と同じ感覚でいると、入社後の少しの違和感でもミスマッチを感じてしまい、転職失敗へと繋がる恐れがあります。

外資系企業へ入社を決意するならば、外資系企業の特徴をよく理解するだけでなく、転職目的もはっきりさせるべきだと私は考えます。

この転職は、スキルアップなのか?ステップアップなのか?

このような目的をはっきりさせておくことで、転職後に私のようにミスマッチを感じても冷静に対処できると思います。

今回、私はそこが抜けていたというか、弱かったと反省しました。その結果として、安易に転職を決めてしまったことを悔やみました。

もともとやりたい仕事ではなかったけど、内定を承諾した時は新しい挑戦と意気込んでいて、入社前の不安は微塵もありませんでした。外資系への憧れやインセンティブボーナスによる年収アップにも惹かれていたのだと思います。

あの転職失敗から、今はある程度時間も経っているので、このように冷静に分析できていますが、当時はというと転職失敗に凹み、「続けるか?」、「辞めるか?」を悩み、「辞めたとしても、こんな自分に次はあるのか?」とどの選択を取っても将来不安に押しつぶされそうでした。

外資系企業は千差万別!口コミでチェックしよう

今回は私の転職失敗談をお伝えしました。参考になりましたでしょうか?

それでも次は外資系企業への転職を考えている人は、まずは希望する企業で働いている人たちのクチコミを読んでみてはどうでしょうか?

外資系企業といっても千差万別です。外資系で括るよりも、個々の企業の特徴を知ることで私のような転職失敗を防ぐことが出来ます。

転職クチコミサイトは登録するだけで、その企業で働く社員や元社員が投稿した口コミを閲読することが出来ます。

外資系企業でガッツリ働きたい人へ

外資系で自分らしく働ける人に一番大切なこと 成長を実感できる「アカウンタブルに働く力」 /ダイヤモンド社/宮原伸生

posted with カエレバ楽天市場で購入Amazonで購入7netで購入

最後に

いかがでしたか。

外資系企業へ入社した時の私が感じたことを中心に、純日本企業と比較しながらその特徴をまとめてみました。結論を言えば、外資系企業は合う人、合わない人がはっきりと分かれると思います。

今回の記事が、これから就職や転職で外資系企業を受けてみようと考えている方にとって少しでも参考になれば幸いです。

-外資系企業, 業界ガイド
-,